資産増加の最初の登竜門→「収入力」を上げる!!
1. 資産形成の方程式を復習
以前の記事で、資産形成力は以下の方程式からできていることを書いていました。
資産形成=(①収入 ー ②支出)+(③資産 × ④運用利回り)
今日はFIREを目指したら最初のうちに一番高めておきたい能力=「稼ぐ力(収入力)」について書いていきます。
2. 「収入」には3つの方法がある
ところで皆さんは収入には大きく分けて2つあつことをご存知ですか?(厳密には3つです)
- 「自分」で稼ぐ
a. 自分の「時間」を売って稼ぐ
b. 自分の「能力」を売って稼ぐ - 「他人の力」を利用して稼ぐ(稼いでもらう)
1-aはバイトやパートに代表されるように主に自分の時間を時給のような形で提供して、対価をえることです。私もコンビニのバイトの経験があるのですが、どちらかというと専門能力や経験は不要でその場にいるということが重要な働き方ですね。一般的に稼ぐ効率性は低いと考えられています。
1-bは会社での専門職や(雇われ)経営者も含む専門性や特殊なスキルや知識を会社に提供して稼ぐ方法です。もし、我々が希少で貴重な能力、スキル、経験を持っていれば、高い給料をもらうことができます。
価値観は人それぞれですし、良い悪いはここでは問いませんが、一般的に言ってaとbでどちらが稼ぐ効率がいいかというと、bということになると思います。
また、伸びしろの面でもaでは人の体力や時間の制約を受けるのに対して、bは希少性や有効性が高まれば高まるほど、どんどん伸びていきます。著名な経営者が何十億円も受け取るニュースをたまに見ますが、ああいうことです。
3. 桁違いに稼ぐことができる人=「資本家」
2はいわゆる「資本家」と言われる人々ですね。自分も将来的にはこの2の資本家にまでたどり着きたいです。資本家は人を雇用(ここで人の時間と能力と経験を活用する)し、設備を購入し事業規模を拡大していきます。
資本家の主な収入源は給料ではありません。収入源はその法人からもたらされる「配当」収入が主なものです。例えば、ソフトバンクの孫正義さんの18年に公開された給与所得は1.37億円(これでも十分に高いですが)です。
その一方で配当収入はなんと103億円。百倍近いです。
この通り、資本家で成功すると稼ぐ力が桁違いになり、青天井になります。上のランキングを見ても、上位の方々は概ね資本家と言われる人たちです。
一時世界的に熱狂した、経済学者のトマ・ピケティ氏の「21世期の資本」に代表されるように、貧富の差の拡大の拡大は世界的な社会問題となって久しく、個人的にも貧富の差が極限まで広がると社会の不安定化につながると思いますし、これ以上の拡大には否定的です。
しかし、これが決して変更できない、資本主義の構造なんです。これを知っているかどうかでお金、収入、労働といった我々が普段当たり前に見ていることも違った角度で見えてきます。
そして、今、資本家になるハードルは徐々にというか一気に低くなりつつあります。その一つが個人による企業や事業のM&Aです。特に日本では中小企業の事業承継問題などもあり、個人による企業や事業の取得は活性化してきています。
個人によるM&Aについては別の記事で書く予定です。
4. 私たちはどこを目指すのか
皆さん、どうでしょうか。自分も含む一般的なビジネスマンはよく行って1-bの「自分の能力」で稼ぐという発想かもしれませんが、もし、資本家の域にまで達することができると、稼ぐ力はもとより、(言葉は悪いですが)使う側としてより自由度の高い人生につながる可能性があるのではないかと感じます。
自分は最終的にどこまでたどり着きたいのか、一度真剣に考えてみる価値はありそうです。