Life is FIRE

40代で経済的独立を手に入れ、海外生活をもう一度手に入れるまでのあしあと

収入とワークライフバランスの関係 その1

1. 前回の復習(資産形成は収入、支出、資産運用の総合格闘技

昨日の記事で資産形成は次の方程式で表されることを書いた。

 

資産形成=(①収入ー②支出)+(③資産×④運用利回り)

 

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FIREを実現するためには、収入、支出、資産(の運用)のそれぞれの効率を高めて、それらはつながり合って、総合格闘技のような形で成長していくもの、ということでした。

 

今日は①収入についてこれまでの自分の経緯も交えながら書いていきます。

 

 

2. 給料は確かにいいかもしれない、でも、人生の総合満足度はどうか?

今、私は43歳で今年で社会人20年を迎えます。そして、今回のテーマである収入ですが現在で約1,200万円(額面)です。

 

これまで3社の会社を経て、今は製造業に在籍しています。

 

私の給料水準は一社からもらえる金額としては日本人の平均は超えているかもしれません。確かに給料の金額自体にそんなに不満はないのも事実です。

 

ただ、ここまでくる道のりは正直、しんどかったです。特に二社目への転職では自分の力を過信してしまい、力を発揮できず、精神的にも追い込まれました。

 

二社目も含めて基本的に私の20年は会社、仕事に約80%以上の人生を捧げてきたと思います。

 

毎日毎日、朝起きてすぐに仕事のことを考えながら目を覚まし、不安に満ちながら毎日を祈るように過ごす。青い空を青いと額面通りに受け取れず、毎日がなんか窮屈な毎日。

 

これ以上書くと暗くなってしまうので書きませんが、その結果の1,200万円です。これを高いと取るか、安いと取るかはなかなか判断はできません。

 

ただ、私はこれがこの先、定年まで約20年間続くと思うと、明らかに答えは「No」なので、金銭的な収入の面ではダウングレートしたとしても、FIREな生き方を選択する、という決意をしました。

 

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3.  ワタナベくんは人生のスタンスをとっていた

お金を稼ぐ、所得が多いというのはそれ自体は良いことだと思いますが、ライフワークを壊してまでやるべきものだとも思いません。

 

両者のバランスがとれてこそ長続きできるものだと思います。

 

今でも覚えていますが、大学のゼミ生にワタナベくんという同級生がいました。彼は地元のバス会社の運転手になると言っていました。

 

バスの運転手というのは正直私も仕事の内容、苦労、喜び、収入などのことは今でも知りませんのでいい加減なことは言えないのですが、その当時感じたことは、

 

「もっと稼げる職業はあるだろうに」というものでした。

 

ワタナベくんの方向性ははっきりしていて、それは家族の時間を大切にし、仕事との両立を図る、というものでした。

 

今から20年以上も前のことで、ライフワークバランスという言葉もなかった時代です。

 

今、振り返ってみると、ワタナベくんは分かっていたし、人生のスタンスをはっきりと持てていた、ということです。

 

もう一度いいますが、人が何を大切にするか、価値観は千差万別でそれぞれが尊いものですが、人生のスタンスをより明快にとっていたのはワタナベくんだったと今では思います。

 

自分のこれまでの人生は紆余曲折ありながら、その場その場では全力を尽くして仕事をして、その結果、知識、経験、収入も人並みに得られることができましたし、自分の人生を否定することはしたくありません。

 

しかし、40歳を超えてこれからの人生の視界も開けてきたところで、働くとはなにか、収入とはなにか、豊かさとはなにか、自分が何を求めるのか、という諸々のことについて、一度立ち止まって考えてみることは価値のあることではないかと思うんですね。

 

このブログを通じてもこの問を深堀りしていきたいと思います。